元不動産屋による不動産と不動産テックについてのお話

元不動産が考える不動産についての話を書いている。前職の記事もありますが気にしないスタイル

日本が倒産ラッシュで不況なんて大嘘

日本は今年、倒産ラッシュですね。

特に不動産会社系。

財務諸表やお金の借り先を見れば一目瞭然ですが、
倒産した会社の共通点は、融資総額のうち、外資系金融機関の比率が多かったです。

あと、もう一点、バブル崩壊後の失われた10年の間にとっとと潰れておくべき企業ばかりです。

あのバブル崩壊時、日本は不動産・建設業界へ銀行への公的資金注入という方法で、多くの会社を焼け太りさせてしまいました。

銀行は、あの時期「公的資金」だったが為に、金を渡しましたが、元々日本の金融機関は

「晴れている日に傘を貸す」

というぐらい、融資評価が厳しい世界でも稀有な金融機関です。

おそらく「ローリスクローリターン。収入のメインは手数料。」なんていう銀行は世界広しといえどもここだけでしょう。

90年代は国の金だから貸しただけですが、今回のバブル時にも不動産業界への貸し渋りはありました。こんなリスクある業界に貸す金は無い!という


そこで、焼け太りした不動産・建設会社はRB、MS、GS等名だたる外資系金融機関だけでなく有象無象の外資系金融機関からお金を借りました。
(ノンリコ等金の貸し出し手法にも問題ありますが、それはおいといて)


それで、「サブプライム問題」の嵐です。
外資系は一気に「貸し剥がし」を始めました。その上金融機関すら倒産!!!

お金が無くなった不動産・建設会社は日本の金融機関に駆け込みます。

でももちろん「貸せません!!(って10年以上前から言ってるだろ)」


日本の金融機関の融資姿勢は10年以上一貫しているにも関わらず、
新聞各紙は「貸し剥がし」や「貸し渋り」と謳っておりますが、

92年のバブル崩壊時に倒産すべきだった会社をゾンビのように生き残らせ、
「○○」に至っては、民事再生適用させて、借金圧縮して復活させるという荒業まで使って、
マスコミに対銀行のネガティブキャンペーンを張り、政治家にまで働きかけた


業界関係者に問題があるのであって、それに追従した「建設族」にも問題があって、


銀行からすれば、経済健全化への足がかりとなり、ゴミのような焼け太り企業を一掃して、
リスク最小化を狙える千載一遇のチャンスです。

私たちからしても業界の健全化は望ましいですし、不動産業界にいれば、どこが健全かぐらい分かります。

我々含め、仲介会社は健全ではない企業の物件はお客様に紹介しません。

当たり前の話ですが、ちゃんと引渡ししないと報酬をいただけませんから。
ですから健全で安全な物件しか紹介しません。


最後に、

今が買い時とは申しません。
しかし、
買いたい時が買い時です。