元不動産屋による不動産と不動産テックについてのお話

元不動産が考える不動産についての話を書いている。前職の記事もありますが気にしないスタイル

横浜スタイル変わります。

change


突然ですが、横浜スタイルは新横浜店と藤沢店を閉店しました。
新横浜の機能と藤沢の機能は横浜店と関内店に集約されます。

これで、「横浜スタイル終わったな(プゲラ」とか同業他社思ってくれないかなぁ~チラッチラ(早く同業他社に目立たない会社にしたい)

ということで、どうしてこうしたかってのを説明しときます。

出店すれば不動産屋さんの売上は立つ


ホントこれなんですよ。
不動産屋さんは、売りたい人と買いたい人をつなげる仕事なんで、出店しても在庫抱えるとかないので、売上は結構ちゃんと立つんですね。もちろん立地もありますから、売上を立たせるには市場調査しかり、人員配置なりを考えますけどもね。
まぁそういう意味では、出店するってのは伝統的な拡大としては今も十分機能するということが分かりました(今更!)

管理部門組織が肥大化してくる


とはいえ出店してくると、社員が増えていきます。
営業マンが増えるのはいいんですよ。売上を直接立ててくれる人達だから。
でもね、出店すると拡大路線なんで、管理部門、システム部門がどんどん人足らずになってきて、営業会社にも係わらずどう考えても営業:管理=1:1に近づいてくるんですよ。

そうすると、売上は立つんですが、利益ベースでいくとどんどん利益率が下がるんです。
まぁ世の中の会社は売上のみで株価が上がっている会社もあるので、それはそれで戦略性の問題なんですが。

別に利益率が目に見えて下がっているというよりはその先が見えたんですね。

出店する度にお上に上納金を請求される


えー、不動産屋さんというのは免許ビジネスなんですが、免許ビジネスというのは、本当に出店一つを取っても、国交省、業界団体、供託金、政治連盟への加盟などなど、とにかくいろんな手を変え品を変えでお金を取られるんですね。
もう、こんなのやってられないわけですよ。
まぁそういうところと太いパイプを持って成立している会社さんもいるわけですから否定はしないですけど、僕ら若い世代にそのパイプは渡してもらえませんからね。

そもそもインターネット経由で集客しているのに店舗は必要なのか?


そもそも店舗統合は、楽天銀行的なイメージもある程度盛り込んでいました。楽天銀行は、出店してないんですけど
・ジャズ支店
・ロック支店
等々、なんかよく分からん電子出店ばかりなんですね。
不動産もこれができないかなと。

ただ、現行の不動産を取り巻く社会システムは出店ありきなんですよ。
出店して上納してもらう。出店して免許を発行する。こういうシステムなんでそもそもできるか分かりません。
でもまぁ、他業界はやっちゃってるわけですし、できるかなぁと。

てか、営業社員は増えている


新卒募集もしていましたし、フレッシュな営業マンは今後も増えていくんですね。(すでに三年次生の募集は開始している)
次に出店拡大のネックは、社長望月や各役員の起業時のマインドが行き渡らない。
ここなんですね。
これがホンマに怖いわけです。
望月は、「やらせてみなはれ」精神が高いので、それで結構みんなのびのびしながら仕事しているなぁというのが、ちょっと外から見ている私の感覚なんですけど、やっぱり本人含めてマインドが行き渡らない。声が届かない。この不安感はあるわけです。
私は、元スターツにいましたが、数千人規模の会社になっても、村石会長マインドが広く行き渡るあの会社は素直にすごいなと思うわけです。

これには集約して、声をかけるのが一番だと思いますので、将来は大フロアで全員集まってやれるのがいいですね。

結局また売上が上がる方法は保持しておく


最初の話に戻るのですが、売上が欲しければ、出店すればいいわけです。
別に出店は悪魔の囁きでもなく、一手段でしかないわけです。
例えば、ネット環境が悪化する事態は日本で起きたら、また出店するという選択肢はあるわけです。

そこは残しておくことで、他社との競争力は保持しておきたいと。特にこの上り調子の時にチャレンジすることで、企業体力を高めておきたい思惑もあります。


まとめ


時代の変化と未来思考で、とにかく変化していくのが今の企業の在り方じゃないかな?


そんな風に思う一ヶ月間でした。

というか、閉店決めてから実質閉店準備1ヶ月間ですよ。

「閉店って一ヶ月でできるんだ!?」
というのが本気で思った所感でした。
当たり前ですが、閉店の手続きをしたことある社員など一人いないわけでw