元不動産屋による不動産と不動産テックについてのお話

元不動産が考える不動産についての話を書いている。前職の記事もありますが気にしないスタイル

最適な病名と最適な治療法が導き出せるなら、最適な物件も導き出せるんだろう

ワトソンすごいね

人工知能 病名突き止め患者の命救う 国内初か | NHKニュース

いろんな研究データや論文から患者の病気を当てられるなら、お客様が希望している物件をピックアップすることはもうできるんでしょうね。

不動産の場合、電話、紙、FAXというオーパーツで出来上がってますのでアーカイブ化するのがすごく難しいのでしょうが。

こちらでも語られているが、頭脳労働も大半は、コンピューターをサポートする仕事に切り替わっていくんじゃないかな。

100年前の産業革命で肉体労働が機械に奪われたように、そろそろ頭脳労働が機械に奪われる日が来た。じゃあ、その先は? - orangestarの雑記

以前話したように、僕は、ペッパーくんに『この物件に決めたらどうだい?』って言われても決定する勇気は持てないでしょうし、まだ信頼できる人間にレコメンドされたほうが決めそうな気がします。
信頼できる人間が能力が劣っていて、少し間違ってたとしても、相手が自分が信頼した人間なんで許してしまうでしょうね。

まぁそれはそうとして、AIが物件を選定し、AIが物件案内順を検討し、トークスクリプトを作り、自動運転車がお客様を案内する。

そういう時代があと10~20年で来るかもしれませんね。
その時、不動産営業マンはご案内時にお客様の心を揺さぶるのが仕事です。完全に感情労働です。どうもありがとございました。

表面上お客様は信頼できる営業マンから家を買ったつもりですが、実態はAIに管理された営業マンが言われたとおりやっているので、満足感も実体感も無い感動も無い仕事になって辞めちゃう人が続出しそうです。

そんなディストピアを夢想しながら、今日も技術は進んでいき、ロートルの不動産屋が駆逐されてしまえばと思いながら今日も生きています。

全国12万社の不動産屋はがんばっていきましょう。