都心マンションは天井かと言われるが、そんなものはわからない話
今年の台風以降、タワマンを叩く風潮がそこそこ、特に経済誌系メディアで多い気がする。※多方面に話題がある週刊誌系は昔からなので一旦置いとく
今日気になったのはこれ
タワマンに限らず、都心不動産は2010年からすでに高い高いと言われていて、結果的に上がっているのが実情です。
ただ、今の価格の問題は実勢価格とかはあまり関係なくて、00年代から今日まで融資する先が不動産しかないってのが根本の問題だと思うんです。
企業の設備投資も絞り気味で、これだけ景気よいと言われても設備投資しないという理由はまぁ各社それぞれの思惑の問題なので口出しはしませんが、地銀なんて地方で融資するものがないので、だから西京銀行がTATERUスキームに乗っからざるを得ないというか…
低金利&融資先不足が、不動産へマネーの供給を続けているという流れで不動産価格が押し上げられているのであれば単純に
・金利上昇させる
・日本国内の設備投資が増加させる
この2つができたら不動産価格は落ち着くはずです。
単純に「高すぎるから下がる」では、銀行の融資先がなくなるので、金融破綻の方が起きちゃいます。
オリンピック以降値段が下がると言うひとが言いますが、オリンピック特需後の次の融資先が銀行にあれば、素敵だと思います。
まぁ今の融資先のメインは、ITスタートアップだったりとしますから、そうすると銀行には手出ししづらいですよね。
銀行は融資であって投資ではないですから。融資したお金が投資に使われてみずほとソフトバンク・ビジョン・ファンドみたいな状態になることを良しとするかどうかってのもありますし。
とにかく、元不動産屋からみても、この不動産実勢価格が高いか安いかはあまり気にならなくて、不動産以外の融資先を金融機関には見つけてほしいと思う次第ではあります。