賃貸住宅でかかる初期費用の話。消毒・消臭費用とかその他
不動産賃貸を借りるときには原則として以下のものがかかります。
- 前家賃(特に契約初期の日割賃料など)
- 前管理費/共益費(同上)
- 敷金
- 礼金
- 家財・火災保険
- 仲介手数料
- あとは次回更新時の更新料
どれもまぁ必要なものです。
※礼金なんかはもう取る理由ないんじゃないかと思いますが、社会通念上あっても不思議じゃないとは思われるレベルだと思います。
これに最近だと
- 保証料
がかかります。これは、最近は保証人代行システムが増えてきて、契約時はいわゆる昔の両親や親族などがなる保証人ではなく、保証人代行を代行する会社が家賃未払い発生時に担保してくれるシステムがあり、滞納が発生してもノータイムで大家さんに家賃を振り込んでくれます。
それまでは、家賃滞納が発生した場合、本人への連絡→保証人への連絡などめんどくさいことが多かったのですが、これがなくなるため、不動産会社も大家さんにもメリットがあったので、結構普及しています。
そこから徐々に変なのが増えてきますが、今回アパマンショップ大爆発で一躍有名になった
- 消臭・抗菌代
名目上は、ハウスクリーニングして内見できる状況にした結果、他のお客様も含め多数の方々が内見されているので、こういったものをしないと綺麗に引き渡しできないので、請求しますって話なんですが。
私からしたら、
「なんで不動産屋の都合で内見させたことによって契約者がそれを綺麗にする費用を請求されなアカンねん」
ということでね。
そういう費用が発生すること自体は何も問題を感じませんが、それは請求対象が違うんじゃないの?
というのが素直なところです。
その上で、改めて不動産の図面を見ていると変な請求項目が多いのでいくつかあげてみましょう。
備考を御覧いただけばわかりますが
- 鍵交換代
- 契約事務手数料
- クリーンコート代
というものがあります。
鍵交換代は、名目上、「お客様が契約するまでの間にいろんな方が鍵を使って中を見たので、みんな知っている鍵だし防犯上変えた方がいいから、金払ってくれるなら、交換しとくよ」
という請求なのですが
だから、なんで不動産屋の都合によるものを、俺が払わないといけないんだよ。最低限のセキュリティも担保しない不動産を仲介するなと。
そして、これが一番エゲツないですが
契約事務手数料
これ、契約事務とは、契約書の発行と重要事項説明の発行及び説明に関しても間違いなく含まれており、これらは完全に仲介業務で、これをやって仲介手数料をもらっているのに、さらに契約事務手数料を取るのは、明らかに費用を多く取っている悪辣なやり方です。
これ、駄目じゃないのさすがに。教えて、不動産業務に詳しい弁護士さんとか。
クリーンコート代は、この物件は敷金ゼロ物件ですので、ハウスクリーニング代を敷金から差し引くことができないので、クリーンコート代として別途取ると思うのですが、
「それ?退去時に請求しないふつう?」
と思うんですよ。
「退去時にトラブルになりがちだし取れない可能性があるから、先に請求します」という言い分かもしれません。
そのための入居時審査だろ…
全部信販会社の与信だけで審査を丸投げして、自分で審査しない部分をめんどくさがって発生もしてない請求をするのはどうなのかなぁ。
まぁ取ってもいいんですが、こういうところに住む場合には、退去時に二重請求されないように気をつけてください。
その他賃貸住宅はありとあらゆる手でお金を取ってくるようになりました。
私が一番びびったのは、ウォーターサーバーの設置が必須の物件です。
有料の付帯設備の設置が義務付けられているなんて初めてですよ。
まぁ正直賃貸住宅市場は飽和しており、仲介事業は利益取れなくなってきているのは間違いないんですが…
なんというか、商魂たくましいというか、迷走しているというか、私達は仲介事業者として引き続きがんばっていきます。