元不動産屋による不動産と不動産テックについてのお話

元不動産が考える不動産についての話を書いている。前職の記事もありますが気にしないスタイル

不動産屋は必要なくなるのか?

先日、SUUMOを介してお問い合わせをいただき、弊社の社員がご連絡をしたところ、名を名乗った時点でものすごい剣幕で怒られたそうです。
まぁその意図は読めないので一例でしかないですが、たまに不動産屋やっていて、その存在意義に疑問を持ったりします。

もはや不動産情報がタダで大量に手に入る


不動産情報をお客様に届けるにあたり、自社サイトへの登録はもちろんのこと、HOMESやSUUMOと契約し、有料で掲載しながらお客様は無料で情報を閲覧できる。

情報を仕入れるコストはあるのですが、お客様が得る情報はタダです。タダに金を払うバカはいません。

こういうのはドンドン自動化していくでしょうから、機械が担っていくことになります。
HOMESなんかはそのうち不動産情報自動巡回システムを構築して、勝手に物件登録をしていって、契約企業はそれぞれお問い合わせを自動で振り分ける。みたいなことがあるんだろうなって思っています。

案内はできないけど契約はできるロボットが爆誕




オープンハウスさんが、ペッパーを導入しました。
ペッパーくんは非常に有能で会話できます。お客様が不明な言語も自分内で調べて回答もできます(言語解析ソフトの精度が高まるの待ち)

契約書を読むぐらいなら全然余裕ですね。重説も法律の縛りがなければ読めます。
案内は2階に上がれないからできませんがw

実際スマートロックが標準装備化したらペッパー君で鍵開けも可能になりますから、知識の面も愛嬌の面も中年男性では太刀打ちできなくなります。
中年男性に完全に半身漬かっている身としたら末恐ろしいです。

自動運転システムが開発されたら車で案内もなくなる


自動運転は、先日自動車流通業界にいる友人が「トロッコ問題が解決されれば、商業化できるだろう。しかもその解決には全自動車メーカーで問題解決スキームを共用しなければならない」的なこと言ってましたが、遅かれ早かれできるでしょう。

道案内システムにペッパー君を導入すれば「ココハ通勤路ニナリマシテ、スーパー二寄ッテカエレマス」的な説明も頭にグーグルマップが叩き込んであるので知識レベルで太刀打ちできませんから現地集合現地解散になるでしょうねぇ…

但し、不動産屋が生き残る方法はある


不動産は賃貸も売買も行政に行って調査する必要があります。
この行政システムは当面変わらんでしょうw
市区町村が連携することはなかなか考えられないですし、そもそもDB化できずに紙管理がうようよいますので、これは後々も不動産屋と行政担当者でのらりくらりやるんでしょうね。



ふぅ…こうやって考えると仲介手数料の名目で報酬はもはや取れなくなるんじゃないのかな?
まぁ地上げなど、商品化する不動産の仕込みは必要なので、個人向けの不動産屋の存在意義が無くなるだけで、不動産業全体で見たら結構生き残る方法はありそうですけどね。