スルガ銀行が現&旧役員に裁判を起こすっぽい
シェアハウスその他の収益不動産に係る融資問題に関する当社現旧取締役及び旧執行役員に対する損害賠償請求訴訟の提起等に関するお知らせ
スルガ銀行が、現&旧役員対して、損害賠償請求を行うようです。
要するに
「てめーらが杜撰な融資したから損害出たんやろが!訴えてやる!」
と言っています。
まぁ株主からすると、そうするわなと思います。
それにしてもえらい金額です。
35億と11億円、しかも
(注1)今後損害額が拡大した場合やその他の状況に応じて、賠償請求額を増額することがあります。
とありますので、今後も引き続き注視していく必要があります。
ただ、訴状見てないですが、
シェアハウスその他の収益不動産に係る融資問題に関する当社現旧
取締役及び旧執行役員に対する損害賠償請求訴訟の提起等に関する
お知らせのPDF
を見る限り、基本は役員の善管注意義務違反により損害出たという判断での損害賠償請求という感じなんですよね。
善管注意を怠ったということと、善管注意すべき事案が発生した(ここでは、オーナーと投資不動産会社が行ったエビデンス改ざん行為)ということは切り分けて考えないといけません。
善管注意義務違反による損害賠償ができるのであれば、スマートデイズ含めた各投資不動産会社、その提案に乗ったオーナーによる改ざん行為による損害賠償請求もやろうと思えばできるわけです。
もちろん課題は
- スルガ銀行側が被告の改ざん証拠を集められるか?
に尽きるわけなので、投資不動産会社とオーナーのやり取りなどを開示請求で取れるかどうかわかりませんし、そもそもスマートデイズの実質的経営陣はほぼ高飛びしているでしょうから、被告を捕まえられる気もしません。
被告不在で、裁判起こしてとりあえずやるべきことやったという証拠固め(これはどちらかというと株主への責任を取る形のそれ)も大事ですから、するかどうかわかりませんが、貰い事故する不動産会社と大家はいそうです。
というか、そうなってほしい。
個人的には、スルガ銀行に融資してもらった大家が「融資を取り消せ」とシュプレヒコールを上げているのは無理筋だと思っています。
改ざんがあろうがなかろうが、書類の形としては
「大家の私がこの物件を買いたいと言っているので、スルガ銀行さんお金貸してください」とお願いしているのは事実ですから、「あなたがお願いしてお金貸したのであって、その依頼したという行動は、私は止められませんよ」と言われてもしょうがないわけです。
その辺の裁判テクニックなどは知りません!
誰が悪いとかいう話ではありませんが、居住用仲介に徹している弊社は、低みの見物といきたいと思います。