ビートたけしのTVタックルで不動産についてやってたことに対する感想
※リンク先は当日の放送内容の概要が書いています。
それにしてもサイトデザインがすごい…
ということで、先日の11月18日にビートたけしのTVタックルは、
「ど~する!?売れない不動産
住宅政策はもう破綻!?ニッポン住宅大問題SP」
でしたので見ました。
大きな題材は以下の4つでした
- 中古物件は格安じゃないと売れない問題
- 不動産鑑定に密着!資産価値が決まるポイントは!?
- 不動産を売却してもそのまま住める?住宅最新事情
- 高齢者の入居者お断り!賃貸物件借りられない問題
1つ目に関しては
土地建物価格1円の東伊豆の一戸建て(当時は別荘として買ったやつかな?)が出ていました。
章立ての題名からしておかしいのですが、1円で売っている状況は、もはや格安以前にタダでも譲りたいレベルですから、売れてないわけです。
他には、西糀谷の土地面積6坪の敷地にすごい古い建物が乗っているほぼ土地価格のみの中古戸建が出ていました。これが150万円。
一坪180万円前後の場所ですから、格安ですね。
ただ6坪って18㎡ぐらいですから、更地にしたところで使いみちはありませんね。
新しい購入者がリフォームしてそのまま使ってくれてありがたい話です。
この物件2つはちょっとあまりにも特殊でTV番組の本論とは違うと思うのですが
需要を満たしてないだけなんですよね。
東伊豆に関しては、単純に別荘地としても建築の維持管理にしても需要がない
西糀谷に関しては、そもそも6坪ですから、再利用がゲキムズのハードモードなんです。
物というのは得た結果、取得者に利得をもたらすために人は買うわけです。
利得が得難いために時間とお金がかかるわけで、ただ不動産というものの販売は、時間とお金を掛けて販売を広げるのも限界があるので、物件価格を下げるしかないと。
行き着くところがただでも売りたいではなかったのではないでしょうか?
本筋の格安物件が多いのが住宅政策の問題であるならば、1960〜70年代に開発した分譲住宅地にある中古物件に絞っていれば、
「マジ、住めるのに売れないわ〜!!これは新築建てすぎやねん」という番組のもっていきたいところと一致したのになぁと思いました。
ちょっと物件が特殊すぎる。
2つめは、不動産鑑定士さんの登場
実は不動産仲介業者と不動産鑑定士というのは、特に居住用不動産の不動産売買ではあまり絡みがありません。
私達不動産仲介業者の査定は、あくまで「売れるか売れないかの金額」
不動産鑑定士さんの査定は、「価値がいくらかの金額」です
結局建物価格だけの話でVTRがぶつ切りされていたのでちょっとかわいそうだったなと。価格は土地建物だいたいセットですから、建物価格だけに終始された不動産鑑定士さんかわいそう。
3つ目は、リースバックの話
ハウスドゥが年間9000件もリースバックの問い合わせ受けているのは初めて知りました。うちもリースバックやってみようかな。
自分で持っている家(住宅ローン残債無し)を不動産会社に売って、借り主として賃料を払いながら住み続ける。
他の人からするとなんでわざわざお金かかるようなそんなことするの?って思うかもしれませんが、死んだら誰かが相続してめんどくさいことが間違いなく起こります。
そうであるならば、先に売っておいて、死ぬと同時に賃貸借契約が解約になるほうが全然マシと思うヒトも多いと思います。
ほんとに不動産というのは、気持ちの買い物なんだなと思います。
おそらくおじいさんには売るべきタイミングが何回かあったんですが、今まで逃したのは単純に奥様との思い出、お子様との思い出、これが全てなんですよねぇ。
だからリースバックをする。その気持はわからんでもないな。
4つ目は、老人が賃貸借りられない問題
69歳の女性が、R65不動産に来店。
他社は全然探してくれないが、R65不動産の方は一生懸命探してくれたと。
こっちは映像が少なく、スタジオ対談がメインでしたが
政治家が老人の賃貸入居の問題を民間に押し付ける(ような)表現をしたのはどうかなぁとは思う。
生活保護者にも一般労働者にも市営住宅、県営住宅が提供されているのであれば、年金生活者にも公営住宅はあってもいいかなと。
ただし、本番組では、「まだ家建てるの?!」って杉村太蔵が大声出してましたがw
尚、私は不動産売買の会社にいますが、家はサブスクリプション派です。